当サイト運営者であるSAI(エスエーアイ) コンサルティング株式会社の役員が、延べ6年間に6,500人を超える大手・中堅企業の一般社員・管理職・役員向けに、社員教育や営業改革コンサルティングとして提供してきた、
「アカウントプランを作り、ビジネスで使うための体系的なノウハウ」を、詳しく解説します。
これまで運営者が、競合他社との「競争・実戦」に勝つために活用してきた「アカウントプランの作り方・使い方のノウハウ」で、アカウントプランの導入・定着化のために、大手 I T ベンダー各社が、当社に数千万円を超える費用を支払ってきたノウハウです。
当サイトでは、「情報システム全般(ハードウェア・ソフトウェア・システム開発・クラウドサービス等)の販売」 を想定して説明しますが、「IT営業・情報システム販売」という枠を超えて、
「ソリューション営業」・「提案営業」「コンサルティング営業」を行う方にとって必ずお役に立つ内容です。
◆まず初めに、我々の強みですが、以下の二つが挙げられます。
★自らが実際にアカウントプランを作成し、自らが作ったアカウントプランを基に、
会社全体を動かして営業活動を行い、のべ450億円以上のビジネスを獲得してきた。
★アカウントプランを活用した「営業の実戦経験」の知見やノウハウを体系的に整理し、
アカウントプランに関するコンサルティング・教育・助言を、のべ600件以上行ってきた実績がある。
これが、われわれの強みです。
●一方で、 インターネット上のアカウントプラン解説者のおそらく95%以上は、自分自身でアカウント
プランを作ったことも無ければ、ましてやアカウントプランを使ってビジネスを獲得した実戦経験もありません。
それは、解説を執筆している人の経歴と、空欄のテンプレートばかりの状況を見れば、明らかです。
●当サイトでは、そうした実戦経験のない解説者には書けない、以下の内容を記載します。
★極めて具体的な「事例を記入したフォーム・テンプレート」、それらをひな型として、
実際に「活用するために必須の考え方・戦略的発想」
★営業シナリオやアクションプランの具体化に活用できる、
「アイディア創出・討議のためのフレームワーク(考えるためのヒント・視点)」
これらは、実際の営業活動で
「自ら作成したアカウントプランを駆使して、結果を残した人間にしか書けないノウハウ・思考プロセス」です。
◆次に、「アカウントプランの定義」です。
当サイトでは、アカウントプランについて、下記のように定義します。
アカウントプランは、「1.お客様情報 2.営業シナリオ 3.アクションプラン」の三つから構成されます。
各々の書式は、企業によって異なっていてもかまいません。
●アカウントプラン: 対象とするお客様の情報を整理して 「営業目標」を達成するための「営業シナリオ・アクションプラン」を 5W1H(固有名詞と数字)の視点で描いた ドキュメント
1.お客様情報:
(1)お客様概要:お客様の概要・経営課題等を整理したもの
①公開情報(訪問や商談が無くても入手可能な情報)
②非公開情報(お客様への訪問や商談無しには入手不可能な情報)
(2)営業状況:自社の営業状況・お客様のシステム化状況・競合他社の状況等を整理したもの
2.営業シナリオ:
ビジネス案件の発見から競合他社に打ち勝って受注に到るまでを
5W1H(固有名詞と数字)の視点で具体化した 「自社が選ばれるためのストーリー」
3.アクションプラン:
営業シナリオを PDCAサイクルが回せるように
5W1H(固有名詞と数字)の視点で具体化した 「To-Do リスト」
◆次に、アカウントプランの作成・活用に関する重要な注意点です。
①作って終わりではなく、定期的・継続的に、修正・更新すること。
✖ 作って終わり
②上司が部下のアカウントプランに対して、有効な助言ができること。
✖ 部下任せ・助言しない
➂売り手の企業内でアカウントプランを共有し、企業全体で組織的な営業活動をすること。
✖ 営業部門に丸投げ
④作るための労力・時間に見合うだけの価値がある 「特定のお客様・特定のマーケット」
に対して作ること。
✖ どのお客様にも同じような労力・時間をかけて作る
これらの注意点を誤解している企業は、アカウントプランに基づく「アカウントプラン営業・戦略的ソリューション営業」の仕組みを、導入・活用しようとして、ほぼ必ず失敗します。
失敗の要因を詳しく分析すると、
★「お客様情報の整理」・「お客様の分析」までがアカウントプランであると誤解し、
そこまでで満足して、「営業シナリオ」・「アクションプラン」の作成まで到らない。
★「営業シナリオ」・「アクションプラン」を作ろうとしたが、
作れない=作ろうにも「方法論」が分からない。 ということが多くあります。
●アカウントプランは、「5W1H(固有名詞と数字)によって、「いつ・だれが・誰に対して・どこで・どんな活動を・どんな目的で・どのように行うのか」を、極めて具体的にドキュメント化したものです。
そのため、一定の情報が無ければ、「営業シナリオ」・「アクションプラン」は作れませんが、現実のビジネスでは、特に新規顧客・新規ビジネスの開拓に際して、お客様の情報が圧倒的に不足していることが多くあります。
そのため、営業活動の初期段階のアカウントプランは、「お客様状況の情報収集」「お客様へのアプローチの準備」などが、「営業シナリオ・アクションプラン」の中核になる、ということが現実です。
ところが、こうした原理・原則を無視して、「アカウントプランの導入・定着」を望んでも、多くの場合に失敗して、アカウントプランの導入・定着に挫折します。
ですから、「アカウントプランの導入・定着」のノウハウを理解することが、大変重要です。
●次に、本サイトの「1. アカウントプランの全体像」~「10. アクションプラン」までの内容の一部を、以下にご紹介します。
詳細は、ぜひ各章をお読みください。
★はじめに、一般的な「アカウントプラン・営業シナリオの記載項目」の例です。
これらの項目は、実戦的な活用に際して、資料の活用目的によって適宜調整します。
★次に、アカウントプランの活用に習熟した外資系大手ITベンダーで使われる、
「極めて実戦的なアカウントプラン」の例です。
この外資系大手ITベンダーは、アカウントプランを徹底的に使いこなしており、関係者が周知の情報は微修正して使いまわして効率化、アクションプランの進捗・営業シナリオに対する阻害要因・お客様における競合他社との競争状況等に絞って、レビューやディスカッションを行います。
★こちらは、アカウントプランの一部になる「お客様情報・お客様概要・お客様の課題」などの例です。
お客様情報の分析は大変重要ですが、分析から一歩進めて、「分析結果をどのように行動に移すのか」という、「営業シナリオ・アクションプラン」はさらに重要です。
★こちらは、いわゆる「アカウントプランセッション(アカウントプランをコミュニケーション・ツールとして活用して、営業活動に関するディスカッション、レビューを行うこと)」に必須の、
「お客様の組織図・パワーストラクチャー」の例です。
一般的な組織図は、お客様が大企業の場合には、お客様のウェブサイトから入手できる場合が多くあります。
通常は、それを元に、より営業活動に役立つ形にするために、「お客様への質問・仮説の検証・お客様社内でのサーベイ」或いは、「自社内にある蓄積情報の整理」などを行います。
アカウントプランは、「5W1H(数字と固有名詞)」が前提ですから、ビジネス案件における「お客様=固有名詞で示された登場人物」を念頭において、セッションを行います。
★こちらは、お客様の「パワーストラクチャー」 の例です。
現実の法人のビジネス案件では、法人の規模・ビジネスの規模が大きくなるほど、お客様の中に、
個別の案件ごとにステークホルダー(利害関係者)が存在します。
営業パーソンからみた場合には、お客様社内の一人一人のステークホルダーの重要度に応じて、
①お客様個々人の、「役割」・「自社(営業パーソン)への対応」・「意思決定の傾向」
②お客様同士の、「協力・対立関係(利害関係)」・「心理的影響関係」 等についても、
注意を払う必要があります。
そこで、営業活動を進めつつお客様の属性情報(経歴・性格・価値観・家族構成・趣味嗜好 等)を集め、
「営業パーソンからみたステークホルダーに関する情報」を組織図に付加したものが、
「パワーストラクチャー(権力構造)」です。
お客様社内の意思決定に際しては、更に「Inner Circle(組織内部にあって特定の利害関係・影響関係を持つ非公式の集団)」 が影響を与えます。
これは、例えば「学歴・出身校・出身地域」「(出向・合併等に際しての)出身企業」「事業・業務での、経験・上司部下の関係」「新入社員時代の師弟関係」「入社年次」等、様々な要素が元になって「意思決定や行動に、影響を与える(与え合う)、人間関係・利害関係のある非公式のグループ」です。
★こちらは、パワーストラクチャーの作成に際しての、営業パーソンからみた「ステークホルダー分析」 の例です。予め分析した結果を、定義した記号にそって、①②➂④の各欄に記入していきます。
「パワーストラクチャー」の作成に際しては様々な表現がありますが、下記のような記号を定義して、
「ステークホルダーに関する情報・分析」を組織図の中に埋め込んでいきます。
ここでも重要なことは、「徐々に充実させていく」ことですが、必ず「期限=締め切り」を設けて、
「アクションプラン」として完了期限を明確にして、営業活動を行うことです。
★こちらは、「お客様情報」のうちの「システムマップ」「システム概要」の例です。
一覧形式や、各システム間の連携などを図に表したものなど、作成の目的によって、使い分けます。
これらの情報は、通常は「非公開情報」ですから、お客様から入手するか、お客様へのサーベイを繰り返して、徐々に充実させていきます。
★こちらは、営業活動の優先順位を明確にするための、「ビジネス案件評価」の例です。
アカウントプランによる営業活動は、戦略的なリソースの活用を前提とするため、どのビジネス案件に注力するのか、営業活動の優先順位を明確にします。
また、ビジネス案件を明確化することで、いわゆる「営業目標に対する手持ち案件」「営業目標達成までの、案件・売上の過不足」を明確化し、アカウントプランの次工程にあたる「パイプラインマネジメント」へとつながります。
★こちらは、「競合他社分析」の例です。
営業活動に際して避けて通れない「競合他社」について、「強み・弱み・想定される提案の内容・お客様とのリレーション・競合他社による営業活動のシナリオ」などを分析して、自社優位の状況を作るための分析です。
私が実際に営業改革コンサルティングを受注したお客様に関して、心底驚いた事実の一つが、そのお客様が「競合他社との競争を ほとんど無視している・考慮していない」ということでした。
そうした事態を避けるためにも、明確に「競合他社との競争」を意識する必要があります。
★こちらは、アカウントプランによる戦略的営業活動の中核である、「営業シナリオ」(ビジネス案件の発見から、競合他社に打ち勝って受注に到るまでの、「自社が選ばれるためのストーリー」)の例です。
外資系大手ITベンダーの「実戦的なアカウントプラン」の例のような形式や、このような形式など、実際に使われるアカウントプランの表現は様々です。
また、「営業シナリオ」が、後述の「アクションプラン」と一体になっている場合も多くあります。
アカウントプランは、「5W1H(固有名詞と数字)によって、「いつ・だれが・誰に対して・どこで・どんな活動を・どんな目的で・どのように行うのか」を、極めて具体的にドキュメント化したものですから、良い営業シナリオ・良いアクションプランをみれば、どのような営業活動をしようとしているのかが、理解できます。
こうした営業シナリオ・アクションプランをみれば、そのお客様における「ビジネス案件の受注確度」についても、推測ができます。
★こちらは、営業シナリオを元に、PDCAサイクルを回して戦略的な営業活動を行うために必須の、
「アクションプラン」の例です。
アクションプランは、ビジネス案件によって、ビジネス案件の獲得・契約までのリードタイムが異なるため、それを念頭に1ヵ月・6ヵ月・9ヵ月(短期・中期など)のアクションプランを作成します。
アクションプラン作成のポイントは、「全体から部分へ・概要から詳細へ」という、トップダウン的に全体を俯瞰した上で、詳細化していくことと、達成期限(締め切り)を数字で設定してPDCAを回せるようにすることです。例えば、「10月25日」ならば期限の設定と言え、PDCAが回りますが、「10月下旬」では10日間程のハバがあり期限の設定とは言えません。
また、大手外資系企業等では、より詳細にな1週間単位のPDCAサイクルを回すために、これらの例とは別に、個々人が Weekly Action Plan を作り、毎週社内ミーティングで、発表・進捗状況のレビュー等を、行います。
詳細は左のメニューから、ぜひ本編をお読みください。
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